About

香りの源は草根木皮

 

特徴的な香り

裏方になる香り

素材同士をつなぎ合わせる香り

それぞれに特徴があり、相性があります。

 

相性が悪いと、互いの香りを打ち消しあい

好ましくない香りがあらわれてきます。

それは人間も同じ。

 

できるだけ気の合う人と同じ時間を過ごしたい。

自分を必要としてくれる環境がいい。

この考えを素材の組合せにもいかします。

 

それぞれの持ち味、役割を考える。

目的の香りを出すための環境を整える。

必要な物だけを使う。

 

そうして組み合わさった素材たちからうまれる香りはとても美しい。

香りに重点をおいているのにも理由があります。

「お酒」と「ジュース」の違いです。

それはアルコールの有無だけではありません。

 

お酒は香りを楽しむ飲み物で、ジュースは味を楽しむ飲物だということ。

もちろんジュースにも香りはありますが

リンゴジュースやブドウジュースを飲んだ際は

「酸味が程よくあっていいね」、「さらっとした甘味で飲みやすいね」

といった味に関する感想が大半を占めると思います。

 

一方、ワインやウイスキーを飲んだ際は、

「ベリーのような香りがする」、「樽の香りがしっかりあるね」

といった香りに関する感想が多いのではないでしょうか。

 

ここにお酒とジュースの明確な違いがあります。

 

香り豊かな飲物をつくれば、そこにアルコールがなくても人々を魅了する物になるはず。

そう考え、草譯は香りを組み立てています。

そして肝心なことはもう一つ。

既存のカテゴリーの中で作ろうとしないこと。

クラフトコーラやジンジャーエールのように伝えやすいカテゴリーに嵌めない。

誰かに伝えやすいカテゴリーや誰もが好みそうなトレンド、

誰にでも分かりやすいデザインといった領域の圏外にいて、

既存の枠には一切縛られず、自由に創造したい。

そう考えています。

 

流行りや分かりやすさに頼らなくても、美味しいものを作れば理解してくれる方は必ずいる。

一見するだけではどういったものか全くわからない商品でも、

購入し何かを感じ取ってくださるお客様のお陰で草譯は成り立っています。

 

私たちの製造所は、長野県松本市の美ヶ原という温泉地にあります。

歴史ある旧温泉宿を改装した趣のある建物です。

お近くまでお越しになられた際は、是非お立ち寄りください。

そして、飲んでいただいた率直な感想をお聞かせください。

草譯を作っている人と場所を知っていただければ幸いです。


あなたにお会いできることを心から楽しみにしています。